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第3回 発見!水の文化
船でめぐる東京の水辺
〜江東の内部河川編〜

ミツカン水の文化センターでは、2017年より新たなイベント「発見!水の文化」をスタートさせました。これまで開催していた「里川文化塾」よりも、より身近で気軽な企画内容を取り揃え、多くの方に興味を持って参加していただければと考えています。

今回は、船に乗り江戸時代の歴史を振り返りながら、現在も市民の憩いの水辺として活用され、生活に溶け込んでいる運河を巡り、江戸時代に舟運網として作られた運河を発見しました。

船でめぐる東京の水辺 〜江東の内部河川編

実施概要

日時
2017年9月23日(土)13:00〜16:30
参加者数
39名
主催
ミツカン水の文化センター
講師
高松 巌さん
高松 巌(たかまつ いわお)さん
一般社団法人 まちふね みらい塾 代表理事
法政大学エコ地域デザイン研究所 研究員 1946年、東京都中央区八丁堀生まれ。東京教育大学文学部哲学科卒業後、東京都入都。都市計画局参事(首都圏新都市鉄道企画部長)、建設局総合調整担当部長、港湾局臨海開発部長、産業労働局観光部長などを経て2005年に退職。八千代エンジニヤリング株式会社顧問、東京都公園協会公益水辺事業部長などを歴任。2014年から現職。
阿部 彰さん
阿部 彰(あべ あきら)さん
一般社団法人 まちふね みらい塾 専務理事
建築家・都市環境プランナー 山下寿郎建築設計事務所(現・山下設計)、日本設計事務所(現・日本設計)などを経て1978年A+A総合計画事務所を設立し、代表取締役就任。霞が関ビル、三井記念病院、新宿三井ビル、古河市役所などを手がける。都心の水辺再生についても長年取り組んでおり、2014年にまちふね みらい塾 常務理事に就任。千葉大学工学部都市環境システム工学科非常勤特任講師、法政大学エコ地域デザイン研究所研究員、日本橋川・亀島川流域連絡会 副座長などを務める。

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クルージングでの「発見!」ポイント

今回、船でまわったところの面白いポイントを紹介します!

スタート

日本橋の船着場で船に乗って、日本橋川を遡りました。

@ 常磐橋の工事

明治10年築造で都内最古の様式石造アーチ橋です。現在基礎部分の調査を行っており、来年の3月末が公表されている復元工期になっていますが、もうしばらく時間がかかりそうです。
 工事中の様子が見られることは今しかできない面白い経験となりました。

常磐橋の工事

常磐橋の工事

A 御茶ノ水の渓谷

川に面した緑が多いお茶の水ですが、ここは人工的に造られたものです。16世紀までは現在の日本橋川に繋がる平川や小石川という川は日比谷入江(現在の丸の内)方向に流れていました。いくつかの川が集まるために下流部は洪水に悩まされていましたので、徳川家康は江戸の街づくりの一環として伊達政宗に命じて駿河台の台地を掘り隅田川の方向に流す工事を行いました。これが神田川で、400年も経ったことで都心に自然豊かな渓谷美を造り出しています。

緑の対岸はJR 御茶ノ水駅で、耐震工事とバリアフリー工事が行われています。

御茶ノ水の渓谷御茶ノ水の渓谷

B 扇橋閘門

扇橋閘門は小名木川のほぼ中央に位置する場所で、この辺り一帯は工業地帯でした。1950年代から1960年代の戦後復興と高度成長期に多量の地下水を汲み上げたために地盤が沈んでしまい、川の水面より土地が低くなってしまいました。低下してしまった地域の水面を低くコントロールするとともに、工場などに材料を運ぶ船を通す必要もあったことから閘門を造って水面の高さを調整し、河川を船が航行できるようにした施設です。

今年の10月から耐震補強工事に入るため、平成31年3月一杯までの閉鎖が決まっています。閘門が閉鎖される前に通りたくて参加された方々もいました。

閘門を通るときに、門から水が降ってくるため、皆様で笑いながら袋をかぶりました!

C 小名木川・旧中川

閘門を越えると人と水との距離が急に近くなります。昔は水害が多い地域だった江東区、閘門・ロックゲート等が設置されたことから、水辺をくらしに取り入れることができるようになりました。今はボート、カヤック、スタンディングボードなどを漕いでいる方々がいたり、釣りをしている家族も沢山います。

小名木川

小名木川

旧中川旧中川

旧中川

D クローバ橋

横十間川と小名木川が交差する場所にあるクローバー橋は運河の十字路に架かる橋で、対岸の4つの街をつなげる歩行者・自転車専用の橋です。

クローバ橋

E ミツカンのビル

江戸時代に創業の地である愛知県の知多半島から江戸まで粕酢を運んできた時に、酒問屋街であった新川に荷下ろししたことからここに今もオフィスを構えています。

講師の阿部さんと高松さんから江戸時代の名残、現在の様子、そしてこれからの水辺の可能性について様々な話を聞き、水辺と人のくらしについて考えることができました。船に乗っている、散歩中の人と手を振り合って、ボート練習中の学生たちと挨拶を交わし、橋を渡っている方々とおしゃべりもすることがありました。

水辺は人の心をオープンにするのか、自然と人と人の距離を縮める力があると、改めて実感できる日となりました。

阿部 彰さん高松 巌さん

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