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第2回 発見!水の文化
感性を刺激する滝鑑賞

ミツカン水の文化センターでは、2017年より新たなイベント「発見!水の文化」をスタートさせました。これまで開催していた「里川文化塾」よりも、より身近で気軽な企画内容を取り揃え、多くの方に興味を持って参加していただければと考えています。

今回、東京から日帰りで楽しめる檜原村の滝をめぐりました。 檜原村は急峻な地形が特徴で、50以上も滝があるそうです。

音、しぶき、温度、流下する水の迫力あるビジュアル・・・滝には様々な水の魅力がつまっており、心の活力を回復するチカラがあるといいます。今回はそんな滝の魅力を発信し続ける「滝ガール」坂崎絢子さんと一緒に滝をめぐり、五感を刺激しながら、心の回復力を得る滝鑑賞のヒントを教わりました。

感性を刺激する滝鑑賞

実施概要

日時(同じ内容で2回実施)
1回目:2017年9月2日(土)
2回目:2017年9月30日(土)
滝巡りルート
武蔵五日市駅南口集合 → 払沢の滝 → 中山の滝 → 武蔵五日市駅南口解散
参加者数
1回目:19名
2回目:12名
主催
ミツカン水の文化センター
講師
坂崎 絢子さん
坂崎 絢子(さかざき・あやこ)さん
東京都生まれ。大学生のころから10年以上、日本全国の滝巡りを続ける。卒業後は出版社でライター・編集者として働く傍ら、週末は「滝ガール」として活動。ウエブサイトや雑誌で情報発信するほか、都会で暮らす女子向けに、滝ツアーや滝yogaイベントなども開催。2015年8月末で出版社を退社し、現在は資産運用会社の広報として勤めながら、滝活動を続けています。

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坂崎さんが教える「滝鑑賞」

滝鑑賞の説明をされる坂崎さん

滝鑑賞の説明をされる坂崎さん

感性を刺激する滝鑑賞のヒント

  1. 滝のファーストインプレッション
    • まずは周囲の景色と一緒に全体の雰囲気を見て、その滝を人に例えたらどんな人かを考えてみる。例えば水流の激しさ、色、しぶきの出方が人間の個性のように見えてきますよ!
    • 今度は近づいてじっくり流れを観察し、いろいろな角度から見て、自分が気に入った部分を写真で切り取ってみる。

左上から見た払沢の滝前から見た払沢の滝右下から見た払沢の滝
左上、前、右下から見た払沢の滝

  1. 耳をすましてみる。
    • 滝の音を擬音化、滝の音のほかに聞こえる音を探してみる。
    • 両耳に手を添えて滝の反対側を向いてみる。するとそれまで聞こえていた鳥やセミの声が一瞬にして遠のき、滝の音だけが大きく聞こえて、まるで滝の中に入った気分になる。
  1. 水に触れてみる。
    • 滝つぼの水に手で触れたり、水しぶきを浴びたりする。
  2. 見えないことをイメージする。
    • 昔の人はどんな風にこの滝を見ていたか考えてみる。
    • 季節が変わったら、時間が変わったら滝はどう変わるかを想像してみる。水量が違ったらどう変わるかを想像してみる。

払沢の滝 水が少ない(3月)水が元気に流れる(9月)台風後の激しい流れ(8月)払沢の滝 左:水が少ない(3月) 中:水が元気に流れる(9月) 右:台風後の激しい流れ(8月)

これらのヒントを元に滝を鑑賞すると新しい発見があるかもしれませんよ。

今回見学に行った滝

払沢の滝(ほっさわのたき)

払沢の滝

東京都で唯一“日本の滝百選”に選ばれている滝です。合計60m の滝ですが、4段に分かれているため下から見えるのは最後の26メートルのみです。

滝は僧侶の持つ「払子(ほっす)」に形が似ているところから「払沢の滝」と名づけられています。

滝まで行くには15分程度の遊歩道を歩き、森とふれあうきっかけともなります。

坂崎さんが挙げる以下の「良い滝の条件」が全部そろっている滝でもあるのです:
 (1)個性があって、変化を見せてくれる
 (2)地域に愛され、周辺の文化(グルメも含め)が面白い
 (3)アクセスが快適

 

払滝の滝に向かい、滝を鑑賞している参加者

払滝の滝に向かい、滝を鑑賞している参加者

払滝の滝に向かい、滝を鑑賞している参加者

中山の滝(なかやまのたき)

秋川の本流にかかる滝です。檜原村から集まった豊富な水が、狭い岩間を流れ落ちています。落差1メートルしかないため、本来は滝の定義外ですが(注)、なぜここが滝と呼ばれているのかというと、おそらくこの地域で暮らす人々にとってこの場所が重要なポイントだったからではないかということです。江戸時代、ここ檜原村で切り出した木材は、秋川を使って筏に乗せて運んでいましたが(筏流し)、その際はこの急流が「難所」となっていたのです。そこで、「滝」の語源を考えてみましょう。水が激しく流れるところ、「水がたぎる」所を「タキ」と呼ぶようになったと言われています。そう考えると、落差が小さい中山の滝でも滝と呼ばれたことは決しておかしくないのです。

(注)滝の定義
流水が急激に落下する場所で落差が5メートル以上で常時水が流れているものが滝とされる。

中山の滝を色んな角度から見たり、水の流れの音を聞いたりしている参加者

中山の滝を色んな角度から見たり、水の流れの音を聞いたりしている参加者

中山の滝を色んな角度から見たり、水の流れの音を聞いたりしている参加者

当日は、各自思い思いにじっくり滝を鑑賞し、ゆったりとした時間をすごしました。

「目で見て感動ポイントを探す、滝の音に耳を傾ける、足で冷たさを感じてみるなど、能動的に自分の感性に働きかけることで、安らぎを実感する」。坂崎さんから滝の楽しみ方、味わい方について学び、参加者もスタッフも、新しい目線で滝を見ることができた一日となりました。

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