機関誌『水の文化』61号
水が語る佐渡

『水の文化』61号
水が語る佐渡

水の文化 61号 水が語る佐渡
2019年 2月

古来、「金の島」として知られる佐渡。日本海に浮かぶこの島は、金銀はもちろんのこと、鉱山技術を応用した水利による稲作および水の力(北前船)で運び出された産品によって隆盛を誇った。

金銀山の閉山・休山で基幹産業を失っても人々は暮らしつづけ、今ではトキをシンボルとするブランド米で持続可能な農業を目指している。

日本の縮図ともいわれる佐渡の歴史を「水」の視点から見つめ、「人と自然の共生」のあり方や、私たちがこれから大事にすべきものを探った。

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加茂湖から大佐渡山地を望む。加茂湖はもともと淡水湖だったが、湖水の氾濫を防ぐため明治期に開削し、両津湾とつながり汽水湖となった

加茂湖から大佐渡山地を望む。加茂湖はもともと淡水湖だったが、湖水の氾濫を防ぐため明治期に開削し、両津湾とつながり汽水湖となった

佐渡の概要
人口は55,331人、世帯数は23,909世帯(2019年1月1日現在)。面積は約855.61km2(東京23区の約1.5倍)。夏は高温多湿だが、冬は対馬暖流の影響で比 較的温暖で降雪量も少ない。平均年間降水量も全国平均をやや下回る。歴史は古く、2万年から1万7000年前ごろの遺跡も発掘されている。また、金銀の産出で知られ、江戸時代は幕府の天領で大がかりな開発が行なわれ、17世紀には世界最大の産出量だったといわれる。
現在の農業は米が中心で、約65万人分相当を生産。柿などの果樹栽培、干ししいたけづくりも盛ん。漁業ではイカやブリが知られる。日本酒の蔵元も多い。
2004年(平成16)年に、両津市、相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町および赤泊村の1市7町2村が合併し、佐渡島全体が佐渡市となった。年間の観光客数は50万人(2016年)。
※佐渡島は「佐渡」と表記する。ただし、「 」内はそのときの発言に従った

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