機関誌『水の文化』43号
庄内の農力

『水の文化』43号
庄内の農力

水の文化 43号 庄内の農力
2013年2月

米どころ庄内が、主要品種として〈つや姫〉に力を入れて、活気づいています。

コシヒカリやササニシキの親である亀ノ尾は、民間育種家の伝統がある庄内地方で誕生しました。
近代は、大規模圃場による米づくりを基幹産業として推進してきましたが、同時に、多くの在来作物の種が大切に守り育 てられてきた地域でもあります。
農に対する、そんな幅の広さを知って、ちょっと、ほかの地域と違うなあ、と思うようになりました。

庄内の農が幅の広さを保ってきた要因は、なんなのか。
種のこと、用水のこと、砂丘のこと、江戸時代の北前船や庄内藩の藩校のことなど、知れば知るほど、興味が深まる地域です。
この中に、日本の農を元気にするヒントが隠れてはいないでしょうか。

何が見えてくるのかを楽しみにしながら、伝統や文化、風土を探っていきましょう。

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酒田市内を流れる新井田川の中州(山居島)に、1893年(明治26)から4年間かけて計14棟建てられた山居倉庫。

酒田市内を流れる新井田川の中州(山居島)に、1893年(明治26)から4年間かけて計14棟建てられた山居倉庫。旧藩主 酒井家が、明治維新後に失墜した庄内米への評価を取り戻すために、米商会所(米穀取引所)と倉庫事業を牽引した。倉庫としての優れた機能だけでなく、入庫米を厳正に審査することで評価回復を成し遂げたという。

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