いま日本では「低炭素革命」などの名称で、生活水準をできるだけ維持しつつ温室効果ガスを削減し、世界と共生し貢献しようという精神が生まれつつあるように思われます。この背景には、様々な自然資源の逼迫や格差が意識される中「水を共に守っていこう」という思想があるのではないでしょうか。
様々な水利用の立場で持続的な共益関係・秩序をつくる試みは、現場ごとに異なります。そこには、それぞれの「共生の理念」があるはずです。日本がこれまで培ってきた水文化は、共生のしくみをつくる上で、海外に貢献できるのではないでしょうか。
本フォーラムでは、いま求められる水文化における共生への課題と理念、日本に求められる役割について議論します。