江戸時代と現在の日本橋付近の様子。江戸時代は物資を運ぶ船で川が賑わっていた。
ミツカン水の文化センターは、2019年10月19日(土)ミツカン水の文化フォーラム2019「江戸東京からの学び 廻船が運んだモノと文化とは」を開催します。
2020年東京オリンピックを前に世界から注目を集める「江戸東京」。
かつては、運河や堀が網目のように張り巡らされた水の都であり、廻船が全国から運び込んだモノが100万人以上の人々の暮らしを支え、特有の文化を開花させました。また、舟運には欠かせない道具「桶・樽」は、江戸時代に爆発的に普及し、生産と暮らしのあらゆる分野で活用されました。
優れた循環型社会であったといわれる江戸の「知恵」は、その文化や暮らしを支えた流通や道具の中に、どのように息づいていたのでしょうか?そして、その「知恵」から現代社会が学ぶべき点はあるのでしょうか?
ミツカン水の文化フォーラム2019では、「江戸東京からの学び 廻船が運んだモノと文化とは」と題して、近世流通経済史がご専門の斎藤善之さん・家具道具室内史学会会長の小泉和子さんの講演と、立教大学木村直也先生のファシリテーションによるパネルディスカッションを通じて、「水とのつきあい方」と絡めながら、持続可能な社会・暮らしに引き継ぐべき「江戸の知恵」を探ります。
なお、今回のフォーラムでは、上記のシンポジウムとは別日程でクルーズ企画をご用意しています。
シンポジウム参加者の中で希望される方の中から抽選で20名様に、実際に船に乗り、江戸市中に物資を船で運び込んだ運河や掘割等の跡を辿ることで、シンポジウムの内容を体感頂きます。
クルーズ企画への参加もご希望の方は、シンポジウムへの参加申込と併せてご応募ください。
※池袋駅西口より大学正門まで徒歩約7分
※応募者多数の場合は抽選とさせて頂きます。
※プログラムは、予告なく変更する場合があります。
※プログラムは、天候等の事情により予告なく変更する場合があります。
※シンポジウム参加者の中で、希望される方の中から抽選になります。
※希望される方はシンポジウム申込と一緒にお申込ください。
9月23日(月)をもちまして、 申込を締め切らせていただきました。
多くの方にお申込をいただきまして、誠にありがとうございます。
参加決定者には10月1日(火)頃、シンポジウムのご案内とともに事務局よりメールにて当選のご連絡をします。また、集合・解散場所などの詳細情報は、シンポジウム当日に受付にて資料をお渡ししご案内します。
東北学院大学経営学部 教授
斎藤 善之(さいとう よしゆき)さん
1958年生まれ。1987年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。
1995年「内海船と幕藩制市場の解体」で文学博士。日本福祉大学知多半島総合研究所嘱託研究員などを経て現職。専門は日本近世史、海運港湾史。
家具道具室内史学会会長・昭和のくらし博物館館長
重要文化財熊谷家住宅館長
小泉 和子(こいずみ かずこ)さん
1933年生まれ。女子美術大学芸術学部洋画科に学ぶ。
1970年 東京大学工学部建築学科建築史研究室研究生となり、75年工学博士号授与
1971年 小泉和子生活史研究所設立
1999年 東京都大田区の自宅を「昭和のくらし博物館」として公開
専門は家具道具史を中心とした生活史。
立教大学 特任教授
木村 直也(きむら なおや)さん
1956年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。産業能率大学経営学部教授を経て、現職。専門は日本近世・近代史、東アジア国際関係史。