この度、11月23日(水・祝)にセミナー「木で作られた水道管~江戸時代のインフラを支えた上水道のかたち~」を開催いたします。
講師には、東京都水道歴史館 企画調査責任者の金子智さんと東京都埋蔵文化財センター 主任調査研究員の鈴木伸哉さんをお招きします。お二人には、本セミナー実施にあたり、ミツカングループの所蔵している愛知県半田市のミツカン本社敷地で出土した、木樋(木で作られた水道管)の調査、分析をしていただきました。
講演では、江戸と半田で使用されていた木樋について、構造や材料の違いなどもお話いただきます。会場では、実際の木樋をみて、触れることのできる展示スペースをご用意いたします。
13:00 | ご挨拶、講師紹介 |
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13:10 | 講演 木樋から見る江戸と半田の上水道 |
13:50 | 休憩 |
14:00 | 講演 江戸時代の木樋に使われていた木材とは/半田で出土した木樋の分析でわかったこと |
14:40 | 質疑応答(会場参加者を中心とさせていただきます) |
14:55 | 終了 |
14:55 | 展示品の説明 |
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15:00 | 展示品の見学 |
15:30 | 終了 |
会場参加とオンライン参加を選択いただけます
※申込フォームにてご希望の参加方法をご選択ください
東京都水道歴史館 企画調査責任者
金子 智(かねこ・さとし)
1966年 山口県佐波郡徳地町(現山口市)生まれ
1990年~東京都文京区・港区・千代田区教育委員会等で遺跡調査に従事
1999年 早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻博士後期課程単位取得退学
2008年 高浜市やきものの里かわら美術館教育研究課長(愛知県)
2017年~現職
学生時代より東京都心部で江戸遺跡の発掘調査に従事。大名屋敷・町家・寺院などの発掘を通して江戸上水の分析を行う。特に2000年に調査した千代田区東京駅八重洲北口遺跡(北町奉行所跡等)の調査では多数の玉川上水の遺構を調査し、知見を深める。このほか出土遺物では、江戸時代の瓦(屋根瓦)の研究を継続的に行っている。
江戸時代の水道に関連する主な著書
「近代水道の建設」(共著、伊藤一美・木下栄三・野中和夫編『明治がつくった東京』、同成社、2019)
「お江戸の街の上水と下水」(『土木技術』第76巻第2号、土木技術社、2021)
「江戸の上水整備とその技術」(『考古学ジャーナル』772号、ニューサイエンス社、2022)
東京都埋蔵文化財センター 主任調査研究員
鈴木 伸哉(すずき・しんや)
1977年 千葉県生まれ
2006年 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
日本学術振興会特別研究員PD等を経て、現在(公財)東京都スポーツ文化事業団
東京都埋蔵文化財センター 主任調査研究員
遺跡から出土した木材に基づいた木材利用の歴史を研究している。
とくに江戸時代の人々と森林との関わりについて関心がある。