お知らせ

機関誌『水の文化』79号 7月発行予定

7月に発行予定の機関誌79号のテーマは、「備えは日常のなかにある」です。

災害が起きたとき、私たちは本当に「備えがある」と言えるのでしょうか。

取材を通して見えてきたのは、「災害時にできることは、日常でできていることだけ」というシンプルな事実でした。避難所のトイレ問題、避難ルートの確認、携帯トイレの使い方、そして井戸や銭湯といった地域資源の活用——。どれも特別なものではなく、日々の暮らしのなかに防災のヒントが隠れています。

また、自助・共助・公助という言葉も、実際の現場ではその境界があいまいで、柔軟に混ざり合っています。個人の備えが誰かの助けになり、行政と地域が連携することで共助が広がる。特に都市部では、人とのつながりが希薄になりがちですが、興味や関心を軸にした「新しい共助」の形も模索されています。

いま改めて考えたいのは、「日常からの備え」と「人とのつながり」。災害が来ても、来なくても、その意識はきっと私たちの暮らしをより豊かにしてくれるはずです。

機関誌『水の文化』79号 発行のお知らせ

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