これまで〈里川文化塾〉の開催で培ってきたフィールドワークなどの体験型イベントのノウハウをまとめたページです。
開催当日に巡ったルートマップや見所を解説したガイドを片手に、実際にフィールドを歩くことで、その土地と暮らしの結びつきから「使いながら守る水循環」を体験できるように必要な情報を揃えました。
ルートマップとガイドは、基本的に里川文化塾を実施した時点の情報をもとに作成しています。ご了承下さい。
2015年10月17日
元の地形と自然を活かした緑豊かな「多自然」川づくり。国土交通省がすべての川づくりの基本と定めた「多自然川づくり基本指針」(2006年)よりも30年先駆けた事例として知られるのが、神奈川県横浜市西部を流れる和泉川の河川環境整備です。森と川が一体化する親水空間である「東山の水辺...
2015年09月26日
〈水の都〉と呼ばれた江戸・東京。網の目のように運河や水路が張り巡らされ、物資の輸送に水運が使われていましたが、陸上交通の発達に伴い、しだいに姿を消していきました。しかし、都道や首都高になってもかつての運河の姿がわかる「三吉橋」からの眺め、川床を活用して公園となった「築地川公...
2013年10月18日
雨水に着目して約30年前からさまざまな取り組みを進めてきた墨田区の雨水利用施設を巡ります。地下に230トンの雨水タンクがある「押上駅前自転車駐輪場」、家屋や駐車場の屋根から雨水を地下タンクに集めて、手押しポンプで水を汲み上げる「路地尊(ろじそん)」、また「天水尊(てんすいそ...
2013年09月07日
流れが速く、大都市の真ん中を通る浅川は、現在でも治水の難しい川として認識されています。その浅川の氾濫を防ぐことで八王子を興し、陣屋を置いて宿場町の建設を進めた、大久保長安の治水と利水とまちづくりを見て歩きます。今も地名に残る警備隊〈八王子千人同心〉や信玄堤を思わせる巧みな治...
2013年04月05日
国分寺崖線からの湧水を集め、かつては水車が点在するほど水量が豊かだった野川。高度成長期に生活雑排水が流入してドブ川となってしまいましたが、下水道整備や積極的な市民の活動によってかつての清流を取り戻しました。しかし、現在は都市化の影響で湧水が乏しくなり、流水が途切れてしまう状...
2012年12月06日
かつて洪水常襲地だった荒川・岩淵水門周辺。水の脅威・恵みとともにあった地域の歴史を垣間見ながら巡ります。「荒川知水資料館」で歴史や流域との関わりを学んだ後、水難の名残や河童伝説にまつわる史跡やモニュメント、防災機能を備えた公園、地下水を利用した銭湯などを巡り、市民・行政によ...
2012年11月10日
用水路が縦横に巡る豊かな田園と近代的な都市空間が共存する魅力的なまち、日野市では、市民・研究者・行政が連携しながら、用水路を活かしたまちづくりを進めています。このフィールドワークでは、浅川から程久保川へ流れる向島用水エリアを巡ります。潤徳小学校の環境学習の場にもなっている「...
2012年05月26日
江戸時代初期に開削され川崎市ほぼ全域を流れる南関東最古の農業用水「二ヶ領用水」。このフィールドワークでは、多摩川の二つの取水口のうち「宿河原堰」から取水される流路を見て歩きます。二ヶ領用水にちなんだモニュメントがある武蔵溝ノ口駅から、水を公平に分けた先人の知恵「久地円筒分水...