「使いながら守る水循環」。これが里川です。実際の河川のみを指すのではなく、暮らしとかかわるすべての「水」は、里川の可能性を秘めています。
森、川、農園、工場、トイレや台所から海へと流れた水は、蒸発し、雨になり戻ってきます。
こうした循環を維持するには、みんなの協力が必要です。
身近にありながら、なかなか気がつかない「里川」。 〈里川文化塾〉は、そうした「里川」と私たちとのつながりを発見し、「使いながら守る水循環」について考えるワークショップです。
2017年02月20日
小説および映画『のぼうの城』で一躍有名になった「忍城(おしじょう)」は、沼地のなかの地形を巧みに活かして建設され、室町時代から明治初年にかけて存在した城です。北武蔵の成田氏が築城したとされ、水郷のなかに点在するその様はまさに要害だったそうです。今回は、豊臣秀吉の命を受けた石...
2016年10月31日
房総丘陵の小櫃川(おびつがわ)周辺に今も残るトンネル状の用水路「二五穴(にごあな)」は、江戸時代後期から明治時代初期にかけてつくられたもの。すでに100年以上使いつづけられています。丘陵地にトンネル状の水路を使って灌漑する水田はさまざまな形態のものがつくられてきましたが、二...
2016年02月23日
新宿区の地場産業に「染色」が挙げられることをご存じでしょうか。現在も、高田馬場から落合にかけて、たくさんの染色家の方々が活動されています。なぜ、都心である新宿に染色業が根づき、伝統文化として受け継がれてきたのか。そこには染色に欠かせない水、そして神田川との深いかかわりがあり...
2016年01月28日
江戸時代、利根川と江戸川の分岐点(江戸川流頭部[りゅうとうぶ])の城下町「関宿」(せきやど)は舟運による物流と産業の要衝でした。今回の里川文化塾は、千葉県野田市の関宿を訪ね、河川交通の移り変わりとともにあったまちの歴史を知り、川のそばに住んだ昔の人々の暮らしに思いを馳せまし...
2015年11月30日
元の地形と自然を活かした緑豊かな「多自然」川づくり。国土交通省がすべての川づくりの基本と定めた「多自然川づくり基本指針」(2006年)よりも30年先駆けた事例として知られるのが、神奈川県横浜市西部を流れる和泉川の河川環境整備です。今回の里川文化塾では、和泉川の環境再生に携わ...
2015年10月30日
〈水の都〉と呼ばれた江戸・東京。網の目のように運河や水路が張り巡らされ、物資の輸送に水運が使われていました。陸上交通の発達に伴い運河はその役割を終え、さらに関東大震災や戦後の残土処理、高度成長時代の高速道路化によって埋め立てられ、しだいに姿を消していきます。しかし、今の東京...
2014年10月10日
今回の里川文化塾は、日本橋船着場から船に乗り、日本橋川や亀島川、隅田川などをクルージングして感じたことをTシャツに描く「わくわく・すいすい『水辺探検』」を2回にわたって開催しました。これは、わくわく・すいすい「水辺探検」実行委員会の皆さまとの協働で行なったものです。夏休み中...
2014年08月01日
第18回里川文化塾は、福岡からおはなしプロデューサーの川原ユウジさんをお迎えして、東京都水道歴史館(東京・文京区)にて、親子で体験する読み聞かせイベント「水のおはなし会」を実施しました。水を題材とした6冊の絵本の読み聞かせを通じ、子どもも大人も楽しみながら身近な水について考...
2014年07月25日
季節を問わず最近とみに増えているゲリラ豪雨。都市の川が氾濫すると被害は甚大です。急速に市街化が進んだ鶴見川流域では、さまざまな治水対策が進められています。ふだん目にすることのない「遊水地」を見学し、洪水を食い止め安全な暮らしを守るため、どのような工夫が施されているのかを学び...
2014年02月07日
ミツカン水の文化センター里川文化塾第16回は、越前奉書を使って木版画をつくり続けるデービッドブルさん(せせらぎスタジオ)と、高田誠さん(元・岐阜県紙業試験場、前・岐阜県紙業連合会の事務局長及び美濃手すき和紙協同組合事務局長)と杉原吉直さん((株)杉原商店代表取締役和紙ソムリ...