「使いながら守る水循環」。これが里川です。実際の河川のみを指すのではなく、暮らしとかかわるすべての「水」は、里川の可能性を秘めています。
森、川、農園、工場、トイレや台所から海へと流れた水は、蒸発し、雨になり戻ってきます。
こうした循環を維持するには、みんなの協力が必要です。
身近にありながら、なかなか気がつかない「里川」。 〈里川文化塾〉は、そうした「里川」と私たちとのつながりを発見し、「使いながら守る水循環」について考えるワークショップです。
2013年12月06日
まちを潤し、緑を育む雨は、まさに「空からの贈り物」です。雨水に着目して約30年前からさまざまな取り組みを進めてきた東京都墨田区は「雨水利用の先進都市」といわれています。雨水を貴重な水資源と考えて、暮らしに結びつける墨田区の取り組みを見聞きすることで、雨水利用の可能性について...
2013年12月02日
ミツカン水の文化センターでは、「使いながら守る水循環」を学ぶワークショップ「里川文化塾」を行なっています。第14回は、大久保長安が築いた宿場町〈八王子〉の成り立ちと風土を検証しました。大久保長安が八王子で行なった治水と利水とまちづくりを例に取り、地域の宝を掘り起こし、どう生...
2013年09月06日
第13回目の里山文化塾は、多摩川(川崎市側)を舞台に活動する「NPO法人とどろき水辺」の協力を得て、親子(または祖父母と孫)を対象とした「野草探しから草木染め&ガサガサ体験」を行ないました。河原に生えているヨモギとイタドリで染めた「草木染め」のハンカチのきれいな発色。タモ網...
2013年06月28日
森が「緑のダム」と呼ばれるのは、水を育む働きがあるからです。飲み水に不自由しないのも、大雨や台風で洪水が出ないのも、森林の機能が健やかに保たれているおかげ。しかし、それには人による手入れが必要です。第12回里川文化塾の舞台は、東京農業大学奥多摩演習林。都民の暮らしを支える水...
2013年06月07日
国分寺崖線(がいせん)からの湧水を集め多摩川に注ぐ長さ20kmほどの野川は、水車が点在するほど水量豊かな川でした。しかし、高度成長期に生活雑排水が流入してドブ川となってしまいます。下水道整備が進み、また積極的な市民の活動によってかつての清流を取り戻しましたが、現在は都市化の...
2013年02月22日
首都圏東部を流れる荒川。雄大で自然豊かな下流部は、メガシティ東京の貴重なオープンスペースとなっていますが、ここが自然にできた川ではなく、「荒川放水路」という人工の川だったことをご存知でしょうか。第10回里川文化塾では、水の脅威・恵みとともにあった荒川下流域の歴史を垣間見たう...
2013年01月23日
東京都心から西へ35km。多摩川と浅川の水に恵まれた東京都日野市は、用水路が縦横に巡る豊かな田園と近代的な都市空間が共存する魅力的なまちです。同市では、市民・研究者・行政が連携しながら、用水路を活かしたまちづくりを進めています。第9回里川文化塾では、「使いながら守る水循環」...
2012年11月02日
蛇口をひねれば水が飲める。用を足したら水洗できる――。ふだんその存在を気にもとめない上下水道ですが、地震などの災害が起きて使えなくなると、かけがえのないありがたさに改めて気づきます。第8回里川文化塾では、東日本大震災による液状化現象で大きな被害を受けた千葉県浦安市の上下水道...
2012年11月02日
東日本大震災を受け、地域住民の災害時の“水”にかかわる問題への関心は高まっています。「津波」、「洪水」、「液状化」から、地震で水道が止まってしまった際の「生活用水確保」まで、災害時の水に関する問題は多岐にわたります。この企画では、板橋区成増地域を舞台に参加者全員でまちを歩き...
2012年08月24日
人の暮らしに欠かせない川は、恵みと厄災の両面を持つ存在です。人の暮らしと川が心理的に遠い存在になっている現在、距離を縮めて〈新たな里川〉を地域に復活させるには、温故の知恵が大切ではないでしょうか。今に伝わる数々の〈水の伝説〉には、人が川と折り合いをつけながら暮らしてきた知恵...