水は生命の源です。
人が水辺に安らぎを感じるのは、水の根源的な意味を、知らず知らずのうちに意識しているからかもしれません。
水が豊かな日本では、水に親しむことができる場所、
水が育んだ暮らしの知恵や文化、
水が生み出すおいしい食べものや工芸品といった、
水にかかわる恵みを随所に見出すことができます。
訪ねていけば、新たな価値の発見につながるかもしれません。
訪れたい人と訪れてもらいたい人が出会うことで、
元気が生まれる地域が誕生するかもしれません。
たくさんの可能性を秘めた水にかかわる旅、すなわちアクアツーリズム。
水が取り持つ縁を探しに、出かけてみませんか。
熊本水遺産
熊本市では、多様な水文化を守り伝えるための「熊本水遺産登録制度」を創設し、湧水、食、土木建築、祭り、風習など有形無形を問わず、熊本市の水文化を構成している水資源を「水遺産」として登録している。市民からの公募で、事務局(水保全課)が調査を行ない、熊本水遺産委員会の審議を経て登録される。「水遺産」は熊本市の水文化カタログであり、多様性の証明でもある。2007年度の第1次登録で30件、2008年度の第2次登録で13件、2009年度の第3次登録で17件、現在、計60件の水遺産が登録されている。