2006年03月22日
松井 章
まつい あきら
(独)奈良文化財研究所埋蔵文化センター環境考古学研究室長、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授
水は、蒸発すれば空気中に戻り、地中にしみこめば地下水として循環し、常に動いています。ですから「奈良時代の水」など、残っているはずがないと頭から決め込んでいる人も多いでしょう。ところが、いろいろな遺跡の「土」を分析す...
2006年02月28日
加藤 恵津子
かとう えつこ
国際基督教大学国際関係学科助教授
日本においては、お茶は水の文化を形成してきた有力な要素の一つでした。しかも『水の文化16号』でも取りあげた通り、お茶は単に「飲む」だけではなく、共に飲むことで「コミュニケーションを生む」という文化飲料ともいうべきも...
2006年02月27日
土肥 真人
どひ まさと
東京工業大学社会理工学研究科助教授
1997年の河川法改正で、河川整備計画への住民参加が盛り込まれ、以後、「流域を自分たちで守ろう」と住民活動も盛んです。身近な川をコミュニティとして守ることは、流域という広い範囲を守ることにつながるのでしょうか。今回...
2005年09月12日
サトウ タツヤ
立命館大学文学部心理学科助教授
当センターでは、水をめぐる「人々の関わり」を大きな研究テーマとしています。この「関わり」にもいろいろな形があるわけで、りっぱな父親が子どもを見守ってやるような上下関係もあれば、住民同士の関係に行政が介入するような三...
2005年09月06日
木村 武史
きむら たけし
筑波大学哲学・思想学系助教授
日本学術振興会の研究プロジェクトに「千年持続学の確立」プロジェクトと呼ばれているものがあります。名前もおもしろいし、メンバーにも工学系・人文系の人が含まれ、何かを突き破ってくれる期待感があります。でも、よくわからな...
2005年09月02日
安部 浩
あべ ひろし
総合地球環境学研究所助手
よく「自然との共生」という言葉が使われます。この言葉を探っていくと、いろいろな立場の人の間でどのように環境を守る原理をつくるのかという、環境倫理まで踏み込んで考えなくてはなりません。そこで、今回は、哲学が専門の安部...
2005年06月10日
中谷内 一也
なかやち かずや
帝塚山大学心理福祉学部教授
「この世に災害などおこるまい」「自分が災害に遭うことなどあるまい」と思うのは人情というものかもしれません。しかし、ある程度のリスクを前提にしないと、安全な社会文化はつくれそうもありません。そのキーワードは信頼だ、と...
2005年06月10日
矢守 克也
やもり かつや
京都大学防災研究所助教授
暮らしている方にとってみれば、災害というのは千差万別。地震一つとっても、人により災害経体験は様々で、求められる防災の知恵は異なります。こうした人それぞれの災害体験を聞き取り、防災対策に活かせないか。そんな活動をして...
2005年06月09日
大窪 健之
おおくぼ たけゆき
京都大学大学院地球環境学堂助教授
木造建築というと、その良さは知りながらも、何となく災害に弱く、古くなれば保存が大変と思いがちです。ところが、「そうではない」と、木の建築の可能性を追求しているのが大窪さんです。木を使った建築と身近な環境防災水利が一...
2005年01月26日
松田 忠徳
まつだ ただのり
旅行作家・札幌国際大学教授
ここ数年、温泉業界では水質偽装など多くの問題が噴出しています。ただ、問題が起きる裏には、長い温泉文化の歴史の中で、利用者が温泉に求める価値が変わりつつあるという点も見逃せません。今回は、温泉教授として知られ、おそら...