機関誌『水の文化』21号
適当な湿気(しっけ)

『水の文化』21号
適当な湿気(しっけ)

水の文化 21号 適当な湿気(しっけ)
2005年11月

日本は高温多湿の国といわれてきました。
言い換えれば、わたしたちは湿気を友としてきた歴史を持っています。
衣服、食、家の造りは言うに及ばず、肌や髪の手入れまで、高温多湿の気候にうまく適応し、風土として培ってきたのです。

それを支えてきたのが、私たちが身体で感じてきた湿気感です。
身体、衣服、家、まちのすべてがつながっていた時代、湿気は数値で測るものではなく、肌で感じるものだったのです。

ところがエアコンによるドライな快適さを知ったことで、気密性を高め、温度や湿度を個別に調整した室内と顧みられない室外に分かたれ、都市部ではヒートアイランドが問題となっています。

エネルギーの持続的利用が緊急課題とされる今、改めて湿気と折り合うことはできないのでしょうか。
身体とまち全体がつながって、持続した社会をつくるためには、湿気に親しみながらつきあってきた長い歴史が大きな知恵袋となるはずです。

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