日本には「間」という言葉があります。
場所のあいだ、時のあいだ、心と心のあいだこれらを全部含んだことばが「間」です。
間が悪い、間違い、間をとりもつ、間を読むこうした言葉の使い方に私たちは「間」の持つ価値を感じます。
今回は茶によるコミュニケーションについて考えます。
しかし、コミュニケーションというとどうも情報をモノのようにキャッチボールしているかのように聞こえます。
むしろ、茶がこしらえる間とは何か人々は茶という方法でどのように間をしつらえてきたのかそのような視点からお茶を取り上げてみたいと思います。
間をつくり整える力これを間力 まりょく と呼ぶならばいま求められるのはコミュニケーション力というよりも間力なのかもしれません。
茶の間力がつくる人とのかかわりはどのような社会を生むのでしょうか。
16号 お茶の間力(まりょく)