農業生産の現場から離れた場所にいると、野菜などの農産物がどんな場所でどのようにつくられているか無頓着になっているように思います。
畑の脇に立てられた〈生産緑地〉の看板や農産物販売所が気にかかるようになるとどんな人がどんなものをつくっているのだろうかと、興味が湧いてきました。
東京でも、西側にはまだまだ畑がたくさんあります。
農地で生産を続けることで、水源涵養や緑地の保全、生態の多様性を守ってくれるのも、都市農業の副次的な役割です。
一方、植物工場や法人化、六次産業化によって効率的な農業経営が求められ、都市農業の将来は新しいステージに向かうようにも思えます。
大規模生産地とは違う、都市ならではの農業の有り様を知るために
農業生産の現場を巡ってみました。
上段左から:イエローベビーキャロット、亀戸大根
下段左から:グリーンカリフラワー、赤大根(紅くるり)写真提供/(株)東京野菜カンパニー