日本は豊かになりました。
お金を出せば食べものも買えます。
しかし日本がまだ貧しかった50年前には、食料生産で国の復興を果たそうと夢見た人たちがいて、木曽川疎水の壮大な計画を実現させました。
2011年は、愛知用水通水50年。
これを機に、水源から受益地を巡って、
水にかかわる人々の、今の暮らしを追いました。
水使いの暗黙のルールや共同体の結びつき、他者への思いやりといった文化は、どこから生まれ、どのように醸成されていたのか。
今も愛知用水にかかわる人たちに、厳然と引き継がれているその文化は、これからも続いていくのでしょうか。
人口減少、産業構造や土地利用の変化の中で、愛知用水の維持、管理を従来どおり行なっていくには、何を守り、何をつないでいったらいいのか。
そのヒントを探しに、愛知用水と一緒に250kmの旅に出てみましょう。
半田揚水機場のタンクの上から