2007年06月18日
倉阪 秀史
くらさか ひでふみ
千葉大学法経学部総合政策学科准教授
企業も消費者も共に利益を得ることで、環境負荷を減らすことができる。このように唱えるのが倉阪秀史さんです。ただし、そのようなうまい話が、放っておいて実現できるわけではありません。いったい、どのような論理と制度が必要な...
2007年06月12日
鬼頭 宏
きとう ひろし
上智大学経済学部経済学科教授
「宗門改帳」といった過去の史料から、地域や広域の人口を推計するのが歴史人口学。日本で早くからこの手法で人口を調べ、「日本には4回の人口の波動があった」と述べるのが鬼頭宏さんです。少子化対策が叫ばれるいま、鬼頭さんは...
2007年05月22日
広井 良典
ひろい よしのり
千葉大学法経学部総合政策学科教授
日本ではなぜか自然環境の専門家は労働の話をせず、福祉の専門家は環境問題を語らないという傾向があります。実は両方のテーマはつながっているのですが、その接点を研究してきたのが広井良典さんです。今回は、広井さんが理想と考...
2007年05月21日
江守 正多
えもり せいた
独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター
温暖化リスク評価研究室長
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第四次報告で、21世紀末の平均気温が1980年から1999年に比べ1.1〜6.4℃上昇する可能性があると発表されました。この数字は、いったいどのような前提でつくられた数字な...
2007年05月08日
小長谷 有紀
こながや ゆき
国立民族学博物館教授
モンゴルといえば遊牧民の社会。でも、「コメ文化の日本人」にとって、「遊牧民の文化が持続可能な社会を体現している」と言われてもなかなかピンと来ないものです。そこで今回は、モンゴルをフィールドに文化と環境を見続けてきた...
2007年04月16日
編集部
江戸時代後半から、全国各地で名産品がつくられるようになりました。その土地だからこそ花開いた産物は、そのまちの歴史を背負っています。味噌、塩、酒、醤油などの醸造品や織物が名産品の第一世代とすれば、今でも続く...
2007年04月16日
高橋 美貴
たかはし よしたか
東京農工大学大学院共生科学技術研究部助教授
私は、学生時代から三陸や新潟の鮭漁の歴史などを調査してきました。資源管理という観点から見ると、これらの地域では18世紀初頭と18世紀後半から19世紀初めにに大きな変化がありました。18世紀から19世紀にか...
2007年04月16日
深沢 克己
ふかさわ かつみ
東京大学人文社会系研究科欧米系文化研究専攻 西洋史学専門分野教授
ヨーロッパの文化や文明というものは海洋空間とのかかわり、いわば海域単位で考えることができます。地中海文化圏という言い方に私たちは慣れていますが、同様に、バルト海文化圏、あるいは北海文化圏というものがあるの...
2007年04月16日
編集部
モノ・人・情報が生産地と消費場所を行き来する。このこと自体は今も昔も変わらない。ただ江戸時代には、千石船を使用した廻船が、物流モードに大きな役割を果たしていた。舟運の発展のお蔭で、江戸初期に比べ大量のモノ...
2007年04月16日
斎藤 善之
さいとう よしゆき
東北学院大学経済学部教授
20年ほど前に赴任した愛知県半田の大学で、地元の船主の史料を見るようになったのが、舟運の世界に足を踏み入れたきっかけです。史料を見ると、内海船(うつみぶね)をはじめとする伊勢湾の船は、塩、糠、土器(かわら...