2006年05月15日
編集部
有名な温泉地で、入浴剤を入れている現場を写真撮影され、日本中が「温泉もここまできたか」とショックを受けたことは記憶に新しい。未曾有の温泉ブームはまた、「源泉、掛け流し以外はニセ物」と決めつける考え方も生ん...
2006年05月15日
板寺 一洋
神奈川県温泉地学研究所主任研究員
地下水としての温泉保全について話す前に、箱根や湯河原を例に挙げて、温泉の仕組みについて説明します。温泉とは、地下に浸透した雨水などが、ゆっくりと地下の深い所を循環して、熱や成分を獲得したものです。これには...
2006年05月15日
編集部
日本では、人の住む所には必ず神社仏閣があり、神社仏閣がある所には祭りがあります。祭りは本来神事ではありましたが、結果として村の結束を高め、土地の伝統を伝えることに貢献してきました。でも、それが100年以上...
2006年05月15日
編集部
長野県野沢温泉は、まちづくりの話に興味がある人々にはお馴染みの場所だろう。地縁法人「野沢組」の活動は、長年にわたり温泉地を守ってきた自治活動として、まちづくり関係者から注目されてきた。また温泉通の間では、...
2006年05月15日
古賀 邦雄
こが くにお
水・河川・湖沼関係文献研究会
2005年10月、福岡県太宰府に九州国立博物館が開館し、太宰府天満宮の参拝客が一層増えてきた。この天満宮の近くに二日市温泉(次田の湯、武蔵温泉ともいう)がある。古くは大伴旅人らの高級役人が最初に湯浴み、次...
2006年05月15日
神崎 宣武
かんざき のりたけ
民俗学者・旅の文化研究所所長 岡山県宇佐八幡神社宮司
日本人は本当に温泉が好きな民族です。風呂も好きだけれど、温泉には風呂とは違った魅力を感じています。温泉は火山活動が活発な場所に湧きますから、何も日本に限ったことではなく、海外にもたくさんの温泉地があります...
2006年05月15日
山村 順次
やまむら じゅんじ
千葉大学教育学部教授 日本温泉地域学会会長
温泉地は療養の湯治場として発展してきました。例えば、湯畑のある草津温泉は強酸性の湯で、身体に良いということが、口伝えに広がりました。しかし、草津の湯は47〜48度と温度が高く、浸かるにはかなりの忍耐を要し...
2006年05月15日
野沢 美季
この冬は本当に寒さが厳しいですね。暖かいはずの伊豆で温泉旅館の女将を勤める私も、実は今、寒さで湯温が下がってしまうという難題に頭を痛めています。私どもの「天城荘」には、14の内湯と15ヵ所の野天風呂があり...
2006年05月15日
石森 秀三
いしもり しゅうぞう
国立民族学博物館教授 文化資源研究センター長
観光の本来の意味を探っていくと、もとは宗教と同じ機能を果たしていたのではないかと、私は考えています。宗教者に「あなたのやられていることは、観光と同じですね」と言ったら、まず怒られます。「宗教は人間を超越す...
2006年05月15日
今野 清十郎
こんの せいじゅうろう
農民の家代表理事組合長
農民の家は1949年(昭和24)に設立された、日本唯一の温泉保養施設としての専門農協です。話の発端は、1946年(昭和21)10月。戦前からの農民運動指導者だった菊地養之輔、袖井開、日野吉夫が研究会で同宿...