2012年12月07日
小坂 育子
こさか いくこ
水と文化研究会事務局長 子ども流域文化研究所代表 地元学ネットワーク近畿代表
滋賀県では琵琶湖をMotherLakeと呼んでいます。琵琶湖は自然環境だけでなく、たくさんの文化と歴史を育んできました。そんな琵琶湖でも高度経済成長期には水質汚染が浮上。〈石けん運動〉が起こりましたが、残...
2012年12月07日
小倉 紀雄
おぐら のりお
東京農工大学名誉教授 日野市環境情報センター長
川の問題は自分たちも加害者の一人、ということを教えてくれました。調査をして、実態を明らかにして、原因を考える。最終的には問題解決のための実践活動に移す、というところまで考えるのが、〈市民環境科学〉と小倉紀...
2012年12月07日
宮村 忠
みやむら ただし
関東学院大学名誉教授
今、河川博物館の存在意義が、新たに問われている感があります。長年、河川のことを生業としてきた身として考えてみるのですが、そもそも河川の分野では、歴史はあまりやられてこなかったんです。河川工学というのは土木...
2012年12月07日
編集部
新しい活動が、伝統になろうとしています。筑豊の代表的な汚れ川だった遠賀川で、元気な川の博物館が活動中です。空っぽの箱と、熱い地元住民の想いからスタートした〈遠賀川水辺館〉から育ってきた青少年博物学会、通称...
2012年12月07日
中村 晋一郎
なかむら しんいちろう
東京大学総括プロジェクト機構 「水の知」総括寄付講座特任助教
蓋をされた春の小川の下に、下水が流れていることを、生活に必需な水がどこからきて、どこにいくのかを、私たちは、長い間、まったく無関心で暮らしてきました。その無関心が、都市の中小河川を暗渠化し、下水道化してし...
2012年12月07日
鳥越 皓之
とりごえ ひろゆき
早稲田大学人間科学学術院教授
水が豊かな国は、日本以外にもありますが、日本は豊かな水がごく身近にあったことで、人の暮らしの営みと水が近い関係にありました。今は、その関係が遠くなっていることが問題、と鳥越皓之さん。地域全体で守ってきた身...
2012年11月22日
高田 知紀
たかだ ともき
東京工業大学大学院社会理工学研究科 博士課程
土木工事は、戦後の社会インフラを整備するために、大きな役割を果たしてきました。しかし、成長期から成熟期、そして人口減少社会に向かう今、従来のやり方と住民の気持ちの間に距離ができてきています。その距離をいかに埋めるか...
2012年11月02日
蛇口をひねれば水が飲める。用を足したら水洗できる――。ふだんその存在を気にもとめない上下水道ですが、地震などの災害が起きて使えなくなると、かけがえのないありがたさに改めて気づきます。第8回里川文化塾では、東日本大震災による液状化現象で大きな被害を受けた千葉県浦安市の上下水道...
2012年11月02日
東日本大震災を受け、地域住民の災害時の“水”にかかわる問題への関心は高まっています。「津波」、「洪水」、「液状化」から、地震で水道が止まってしまった際の「生活用水確保」まで、災害時の水に関する問題は多岐にわたります。この企画では、板橋区成増地域を舞台に参加者全員でまちを歩き...
2012年10月23日
大手 信人
おおて のぶひと
東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授
森林水文学(しんりんすいもんがく)をご存じですか?これは、森林を巡る水のダイナミクスを追究する学問です。森の中では、多様な物質が水という〈乗りもの〉に乗って循環しています。森林水文学の成り立ちから森林の水と物質の循...