2003年11月17日
菅 豊
すが ゆたか
東京大学東洋文化研究所助教授
コモンズという言葉が盛んに使われるようになったのは、生物学者ガレット・ハーディンが1969年(昭和44)に書いた『コモンズの悲劇(TheTragedyoftheCommons)』がきっかけです。彼はイギリ...
2003年11月17日
編集部
里川は里山の「山」を「川」に置き換えた造語である。聞き覚えがない、と言われても仕方がないが、実は本家ともいえる「里山」自体がそれほど古い言葉ではないようだ。江戸時代に使われていたともいわれるが、昭和30年...
2003年11月17日
大熊 孝
おおくま たかし
新潟大学工学部教授
川の話に入る前に、湿地の話をしましょう。ここ新潟の近くには佐潟というラムサール登録されている湿地があります。40haくらいの水面を含んだ砂丘湖です。私は、以前から「ここは里潟だ」と言っています。白鳥が来る...
2003年11月17日
海道 清信
かいどう きよのぶ
名城大学都市情報学部教授
コンパクトシティという考え方はヨーロッパで生まれ、1990年(平成2)ごろから主にイギリスで議論されてきました。背景には地球環境問題があります。20世紀は「都市の時代」と言われ、前半は公共交通の発達、後半...
2003年11月17日
古賀 邦雄
こが くにお
水・河川・湖沼関係文献研究会
広辞苑には、里山は載っているが里川はない。日外アソシエーツ編・発行『河川大事典』(1991)によれば、里川という名の川は、茨城県里見村、三重県熊野市、滋賀県水口町、京都府宇治田原町、和歌山県串本町、愛知県...
2003年09月16日
編集部
京都はなぜ1200年も続いてきたのか。この謎が今回の出発点である。そのような大きな問いに、答えが出せるはずもないのだが、京都を題材にすることで、水の文化と都市の関係が見えてくるかもしれない、という淡い期待...
2003年09月16日
カッパ研究会
『もっと知りたい!水の都京都』を著したカッパ研究会の方々に集まってもらい、外からはなかなかうかがい知れない「京都」の水ばなしをうかがいました。
2003年09月16日
白幡 洋三郎
しらはた ようざぶろう
国際日本文化研究センター教授
NHKが『アジア古都物語‐京都千年の水脈』(日本放送出版協会、2002)の中で、地下水盆の上に平安京の都市発展があったというこれまでにない京都像を描いています。京都以外にも日本全国の盆地で、水とともに生き...
2003年09月16日
樋口 忠彦
ひぐち ただひこ
京都大学大学院教授
私は、景観論の中でも「生息地景観論」というものに興味を持っています。『景観の構造』という本を約30年前に出したきっかけは、日本人がどんな場所を好んで住んできたのか、日本の都がどのような所に置かれ、その理由...
2003年09月16日
古賀 邦雄
こが くにお
水・河川・湖沼関係文献研究会
「やがて山紫水明という言葉が感覚的にぴったりするようになる頃に平安京という都がこの盆地に出現した。今から千二百年ほどの前のことである。建設の指令者である桓武天皇は自分の理想とする土地を発見してさぞ満足をお...